まめのんきの猫背日誌

マメにノンキにやりたいと願う、都祁の自然食品屋まめのんき店主の些事争論な日々。

自分なりの取捨選択

年末のこと。

娘が洋服ダンスの整理をして

『もうお尻に穴あいてるから、さすがに捨てるわ』

と言ったズボンは

4歳のころに買って

11歳の、今夏まで履いていた。

 

8分丈ズボンが

ハーフパンツになり

ショートパンツになった。

 

ワッペン貼ったり

ツギハギしたり

『もう十分やろ』と思うほど履いたのに

いざ捨てるとなると

なんか切なく、ためらう。

 

残すことは容易く

捨てることは苦痛を伴う。

相反して、

捨てることは容易く

残すことは苦痛を伴う。

 

同じくして

やさしい人でいることは心地よく

冷たい人でいることは生きづらい。

やさしい人でい続けることは重荷となり

冷たい人でい続けることは身軽だ。

 

年の瀬、

やり残してはならない焦りに駆られながら

嫌な記憶を掘り起こして抱負を述べながら

切り捨てたり

残したりして

そしてまた、

はじまり、繰り返される一年。

 

ありたい姿とあるべき姿、

そこには少なからずギャップがあって。

 

自分を離れた場所から眺め

自分を他人のように扱える

そんな人になりたいと思う。

 

それはさておき、

年が明けたので

酒を飲み

ご馳走でお腹を満たし

怠惰に過ごすことで思考を止め、

それから今年を始めよう。