2年ほど前だったか、
近所に住む友人から
『小豆の原種』なる種子を分けてもらった。
それを春に蒔き、
『へぇー、こんな感じの植物なんだ』程度に育ち、
草に紛れると同時に記憶にも紛れ、
すっかり忘却と銀河の彼方へ。
今夏、
気が付くと
庭の片隅が
何かに占拠されている気配を
妖怪レーダーが察知。
うん、あぁ、あぁ…キミ、無事やったんか。
小豆の原種『ヤブツルアズキ』。
分かりづからいけど
黄色い花は彼らやねん。
『ヤブ』×『ツル』…。
農に関わる者にとって
なんとなく嫌な予感のするネーミング。
名前負けしない生命力。
んで、調べたり聞いたりしたところ、
一般的な現代の小豆と同じように
青いうちはインゲンとして
枯れてからは小豆として
おいしく食せるらしい。
でもさ、このサイズ、
インゲンというより
カラスノエンドウ寄り。
これを
収穫して
干して
サヤから出して
選別…。
ヤブツルアズキ餡、
想像するだけで眉間にシワが寄る。