まめのんきの猫背日誌

マメにノンキにやりたいと願う、都祁の自然食品屋まめのんき店主の些事争論な日々。

古民家を片づけること

今年に入って、

地域内にある一軒の古民家を

少しずつ片づけています。

 

住むわけでもなく

活用する明確なビジョンもなく、

そこにあるのは『放っておけなかった』という情、

そして、少しでも片づければ

使いたい人が使ってくれるかも、

という期待。

 

窓を開け

家中ぎっしり詰まった物を整理して

あいたスペースを掃除をすると、

空気がふわりと流れていく。

 

草を刈り

庭に散らばったものを片づけると

家全体がキラキラと輝いてくる。

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お仏壇の過去帳には明治より前の元号

たくさんの物事が詰まった家なのはわかる。

 

一族みんなが去っていった家、

他人がどうこうお節介することではないかもしれない。

 

けど、代々の人たちが一生懸命働いて、

その財産で建て

そして維持されてきたこの家を

とても惜しいと思うのです。

 

知らぬ人の仏壇に手を合わせ

黙々と片づけることは、

作業のようで

修行のようで

禊のようで

いろんな気持ちが浮かんでは消え、

ふとふり返ると

少しだけ家が住処らしくなっている。

 

「片づけてもらっていいですよ」

と言ってくれた

遠方に住む持ち主さんに感謝。